丹羽長秀の敵

さて、今回は少し寄り道して織田家の重臣なのに少し影が薄い気がする丹羽長秀についての事を少し紹介しましょう。

丹羽長秀は腹にできものが出来るという病気に侵されていました。そして危篤にまで陥ったのですがその時、彼もまた織田家の武将であったと言わんばかりの発言を見せます。

「たとえどのような病でであったとしても、我が命を失わせるのならばそれは正しく我が敵である。どうしてそのような敵を討たずして死ねようか!」

こう言うなり腹をかき切って腸を引きずり出した丹羽長秀。しかしそれを見てみると、奇妙な化け物が出て来ました。形は石亀のようで、くちばしは鷹のように鋭く尖り曲がっていて、背中には刀の当たった跡がありました。これぞ正に己を苦しめていた病魔だったのでしょうか。

その後長秀は自ら事の次第を記した手紙を書き、我が家を良いように処理して欲しいと書きしたためた手紙と共にこの怪物とそれを討った刀を添えて秀吉に贈ったとされています。

これを見た秀吉もまた驚きながらも、此方もまた自ら手紙を認めて「間違いなくご子息に本領を与える」と固く誓いました。長秀はこの返事を見て「もう思い残すことはない」と言って亡くなったとされています。何やらちょっとホラーな部分もあるこの逸話ですが何がホラーかというと

長秀が腹を割いて二日間生きていたという事でしょうか・・・。

そんな鬼五郎佐の壮絶な最期でした。