元就の隠居(息子version)

毛利元就の隠居については以前にも説明しましたが、それは毛利・吉川・小早川の上に立ついわゆる「大御所」として位上げしたというもので、実権は握ったままであったと言われています。しかし大内義長を討った後、元就もいい加減隠居を決めます。この度の隠居は完全に息子に家を譲った、本格的な隠居であったと思われます。まぁ隠居に本格的もなにもありませんが・・・・。

しかしこれに大反対した人物がいます。毛利家の縁の下の力持ち、扇の要、歩くプラチナカードである嫡男の隆元です。領土は広くなってはいるもののその内情は不安定、そんなときに元就に蟄居されてたまるかという気持ちだったのか、隆元は弟達と審議相談し、父親に言い放ちました。

「父上が隠居するなら私も隠居します!」

「ちょっと待って毛利どうする気なの!」

「幸鶴丸(後の輝元)がいます!」

「いやいやいやいやそういう問題じゃないのよ!?」

「駄目ですか!?」

「駄目でしょう常識的に考えなさいよ!!」

この時、隆元は本気でした。

「なら私が死んだら父上は蟄居できませんよね?そうだ、死にます」

「隆元ぉおおおおおおおっ!!」

こうした嫡男・隆元の捨て身の説得により、元就の隠居は防がれました。70近い元就はこれからもまだまだ色んな意味で現役を続けることになったのでした。

・・・・・そしてこの後、隆元は急死してしまうのです。

「隆元ぉおおおおおおおっ!!(涙)」