夢のお告げと膝突栗毛

さて今回は恒例のちょっとした逸話です。木崎原の戦いの前、島津義弘は変な夢を見ました。自分の乗っていた馬が足を折る、というものでした。夢の意味を僧に問いかけると、それは次の合戦で勝つ吉兆だと言われました。

馬が足を折ると乗り手は歩く事になる。歩く事、即ち徒歩。「徒歩(かち)」という意味だそうな。そして夢のお告げが当たったのかは知らないがこの戦いは驚くほどの劣勢を島津が覆していく事になります。しかしその戦いの中、義弘は伊東軍の武士と一騎打ちをする事になりました。

その最中、相手の槍が義弘を捕らえました。しかしその時!義弘の乗っていた馬が空気を読んで足を折って座り込んだので義弘は窮地を脱し、見事一騎打ちにも勝利する事が出来ました。(諸説あるので、相手に槍が届かなかったので馬が足を折ったなど色々あります)

馬でも空気読めるのに黒田官兵衛ェ

義弘は自分の危機を救ってくれた子の馬を「膝突栗毛」と名付けてとても大切にしていたそうです。義弘の生涯52回の戦いの内20回余りをこの愛馬と共にしたそうな。大切にされた膝突栗毛は86歳まで生きて今も鹿児島県にその墓が残されています。

そしてこの膝突栗毛は雌だったそうで。薩摩の女子は馬まで強い。そんな島津義弘の愛馬のお話です。