大内夫人、夫の浮気に対して

今回も前回に引き続き、大内義隆の正室の話です。京からきた夫人ですので、知らない人には「もしかしたら気位が高い嫌な女性では?」と思われてしまいそうな彼女ですが、彼女のエピソードを知ると見る目が変わってくるかと思われます。

さて大内義隆が上洛しようとした時の事。多忙な状況なので当然家に帰る暇もある訳が無く
妻の大内の御前は寂しい思いをしていました。

そんなある日の事、なんと近所に夫・義隆の愛妾が住んでいるという噂を彼女は聞き付けました。そんな状況、今ならちょっと血の雨がざんざか降りそうな状況ですが、そこは大内の御前も戦国の女性です。彼女は筆を取って文を愛妾に送りました。その最後にはこんな和歌が添えられていました。

「自分の身を抓って痛みを知り、それをもって他人の痛みを知るべし。と言いますが、それを思い知らされました。 私があの人を恋しいと思っているように、あなたもさぞや恋しく、寂しく思っているのでしょうね」

夫がろくに家にも帰ってこないというのに外に愛人を作っていて、しかもその愛人が自分の家の側に住んでいるという。それを知って尚、この対応。とても出来た女性ではないでしょうか。しかしこんな奥さんを貰っているというのに男も女もとっかえひっかえとは・・・・大内義隆公、情けのうございますぞ!