大内義興、もてなす・前

さて大内義興が明応の政変で失脚した前将軍、足利義稙が明応九年に大内義興を頼って山口へと亡命してきた事は何度も書きましたね。義興は将軍が自分を頼って来てくれた事を喜んだのか、大歓迎をして丁重にもてなしました。さてその義興が どれほど喜んだか。義稙を屋敷に迎えた際の歓迎の宴会でのメニューから見てみましょう。

初献  きそく(串物)、雑煮五種

二献  刺身、鯉子付、ひしくいの皮煎り、えび船盛り

三献  ちじみ鮑、鯉のいりもの、たこ

供御(お勧め料理)  鯉の焼き物、塩引、せわた、鮒なます

供御  塩、かどのもの(数の子)、干鯛、子うるか

二御台  鳥の焼き物、鮭の焼き物、刺身鯛、御汁

三御台  大かまぼこ、雁の皮煎り、貝あわび、御湯、たこ味噌焼き

四御台  こごり、しろうお、雁の焼き物、御汁、くらげ、ほや

五御台  鮒焼ひたし、御汁いるか、ふと煮

御菓子  まつき、けづり栗、昆布、みかん、ところ(山芋の一種)、あめ、串柿、くるみ、のり

四献  小かまぼこ、鮒丸いりめ入、サザエ盛りこぼし、

五献 つのまた、三方せん、御添え物鵠(コウノトリ)生鳥

六献 刺身鱸、ひしお煎、あわび

七献  とっさか、まんじゅう、御添え物がざめ(わたりがに)甲盛

八献  小串さし鯛、はらか(鱒)の煎物、かせ(紫ウニ)

九献  ゆでにし、鶴煎物、かどの子(数の子)

えー既にお腹いっぱいになりそうですが、まだ歓待料理は続きます。