宗像氏と恨みの怨念2

政資はこの宗像氏の家宝である猫の金像がどうしても欲しかったのか、その家宝を差し出すように何度も宗像氏に要求します。もしかしたら宗像氏は親大内だったため、ちょっとした嫌がらせのようなものもあったのかもしれません。氏佐も大切な家宝なので勘弁してくれと何度も固辞するも、とうとう断り切れずこの金像を氏佐は政資に献上しました。しかしここで更なる問題が起きてしまいます。

「猫の像は一対であると聞いている!物惜しみなどしないでいま一つも献上せよ!」

もちろん家宝の猫の像が一つなのは誰よりも宗像氏が知っています。この言いがかりに遂に氏佐はブチ切れます。

「猫の像は一つしかなく、既にそれは渡している!政資め、無いものを要求して古代より続く宗像の名を辱めるとは許せぬ!この恨み、少弐家を七代の内に滅亡させる事で必ずや晴らして見せようぞ!」

氏佐はそう叫ぶなり自らの小指を噛み千切り、滴る血で壁に少弐家への恨み事を血文字で書き綴ると自らは切腹して果てました。たった一つの猫の像で、一人の人間が死に、そして一つの家が呪われる出来事になるとは、一体誰が予見したでしょうか。

そしてその後、その氏佐の呪いは成就していく形になります。