宗像氏と恨みの怨念7

さて、母と妹の事件の顛末を、そしてその発端の事件を家臣達から聞いた氏貞は、山田の局達の霊を慰める為に墓所を整備して法会を行いました早速慰霊のため墓所を整備し法会を行いました。ですが時を同じくして大友家の豪族達の来襲により、宗像領内の大部分は大友家に占領されてしまいました。その上疫病が流行り、井戸が涸れ、土砂崩れが頻繁に起こりました。領民はこれを、山田の局の怨霊の仕業ではないかと噂合いました。

これにより本腰を入れて山田の局の霊を沈めねばならぬと判断した氏貞、比叡山より日佑上人という高僧を招いて調伏を頼みました。事態の顛末を聞いた日佑は顔をこわばらせ、こう言いました。

「それは普通の祈祷では無理でしょう。大釜を三個作り、その窯に怨霊を封じ込めましょう。」

これを聞いた氏貞、言われた通りに窯を三つ作らせて用意して、日佑と共に調伏の祈祷を催しました。しかし一刻ほど経つと徐々に天候は荒れ始め、豪雨が降り雷鳴が轟く悪天候になりました。そして一瞬の閃光の煌めきの後、凄まじい轟音と衝撃が氏貞達を襲います。轟いた雷鳴は釜を木端微塵に吹き飛ばし、祈祷を上げていた日佑はこの雷の直撃を受けて亡くなりました。

呪いは、まだ続きます。