戦国の異名と、魔王・7

色々な逸話で超人じみた能力を見せつける武田光和の人としての生も、もうすぐ尽きようとしています。ここからが魔王になった男のハイライトです。

1540年、光和は毛利元就を通じて大内家についた熊谷信直の討伐を準備していました。しかしその最中に、なんとこの武田光和は急死してしまいます。急死の理由は分かっていませんが、恐ろしいのはこの後すぐです。

光和が死ぬ時、黒雲が空中にたなびき、屋敷の上をおおい、雲の中に鎧のすれ合う音、刀と刀のかち合う音、馬の轡の金具の鳴る音がしたといわれており、その後の銀山城は大魔所となって奇怪なことがたびたび起こったといいます。

そして翌1541年、毛利元就に攻略されて銀山城は落城。光和の後を継いだ若狭武田氏の信実は逃亡し、ここに安芸武田氏の嫡流は滅亡しました。

しかしそれから数年後、元就は山県筑後守に命じて武田光和の居館を破却しようとするも、力者3人を連れ館に入った山県筑後守りは奇声を上げて卒倒。力者3人も倒れ、
庭でその様子を見ていた従者が筑後守を手当てすると彼は息を吹き返したものの、後の3人はそのまま死んでしまったと言う。山県筑後はその後この時の事を尋ねられても、何も語らなかったと言います。

一体、何が館にいたのでしょうね。