戸次音頭

立花道雪と言えば、雷を切った武将である。だがそれだけではないのが立花道雪という武将である。(なんのこっちゃ)

今回はタイトルの道雪音頭についてご紹介します。道雪が酒色にふける大友宗麟をおびき出す際に踊らせたのが今の鶴崎踊りとして残っていますが、こちらの戸次音頭はまた別のものです。

さてその道雪音頭は、戦場で見る事が出来ました。大友家が龍造寺家や毛利家との戦いに日々明け暮れていた時の事です。合戦中、道雪が指揮している部隊の一角が崩れました。部隊の崩れは士気に関わりますので、すぐに立て直しを図らなければなりません。しかしそこで道雪は焦るでもなく叫びました。

「我が輿を敵中に投げ入れ、命惜しい者はその後輿を置いて逃げるがよい!」

「何を言われますか道雪様!我ら例え地獄までも道雪様のお伴を致しますぞ!」

道雪のこの言葉に腰回りにいた武者達は奮戦し、道雪の輿と共に敵陣へと突撃を開始します。そして敵陣深く入り込むと道雪は棒を持って腰を叩いて「エイトウ!エイトウ!」と声を張り上げました。

「それ戸次音頭が始まったぞ!」

これを聞いた者達は我先にと敵陣へ切りかかり、一度は崩れた者達も皆意気を取り戻し敵陣へと切りかかり始めました。万一躊躇する部下達がいると「はようせい!」と鬼の形相で怒鳴って輿を激しく叩いて部下を発奮させた道雪。立花の兵達は敵に負ける事より遅れを取る事を恥として戦ったとあります。この立花の勇将達は、道雪亡き後はその養子の立花宗茂へとまた忠義を尽くしていく事になります。