新宮党粛清異聞録・後

故郷に帰る道すがら、角都は数人の座頭仲間と出会い、意気投合します。そして彼らと親しくなった角都は驚くべき噂を彼らから聞かされました。

角都を月山富田城から追放した尼子国久が、主君・晴久を追い落として出雲国主の地位を得ようと企んでいるというのです。この話を聞いた角都は直ちに取って返し、尼子晴久に事の次第を通報しました。激怒した晴久は叔父国久を始めとする新宮党を粛清してしまうのでした・・・・が。

実はこの国久謀反の法を角都に伝えた座頭らは毛利元就配下で各地に間諜として遣わされた座頭衆と呼ばれる忍びであり、角都と尼子晴久は元就の策にまんまと嵌められたのでした。尚、雲陽軍実記によるとこの角都なる座頭は後の尼子義久の 時代にも側近として存在し、宇山久信らの尼子家臣を讒訴した為、尼子氏の凋落の一因になったといいます。うーん毛利元就の策謀おそるべし、となるべきところなのでしょうが、これはちょっと元就を神格化し過ぎているな、と思いますね。

新宮党粛清は尼子家を一本化するになくてはならないことでしたし、むしろその後は元就のラッキースキルが振るった結果ではないかと思います。いや、毛利元就って凄い人物なのは分かりますが・・・。

しかしこのように色んな話を知るのは面白いですね。色々な逸話を調べながら比較して、自分なりの戦国時代観を語り合うのは楽しいかもしれませんね。