松寿丸(毛利)の幼き頃

さてこれは毛利元就がまだ松寿丸と名乗っていた頃の逸話です。あの老獪な毛利元就にも幼い頃があったのです。

さて松寿丸が側近達と厳島神社へ参拝に行った時の事です。参拝が終わって帰ろうとした時に、松寿丸は側近に「何を願ったのだ?」と尋ねました。

これに側近は「松寿丸様が安芸一国を支配できますように、と願いました」と答えました。ですが松寿丸、これに対して

「ならば何故天下統一を願わなかったのだ?天下の主になると祈願して、ようやく安芸一国となった所だろう。それなのに最初から安芸一国しか目指さなかったのでは、安芸一国すら取ることはできまい」

と答えたといいます。要するに中国地方を収める為には天下統一するくらいの勢いで行かないと勢いが足りないよ!って事なのでしょう。その意味する所は分からないでもないのですが、小さい子供がこれを言っているという事を考えると何だかちょっとイラつくのは私だけですか流石毛利元就、幼い頃からその優秀さの片鱗を見せていますね!

しかし晩年、嫡男を失った事で意気消沈した元就は遺言でも「毛利は天下を目指すな」と書き残す事を考えると、何だか哀しいような人生には色々あるな、と思わせてくれる話です。