毛利元就、側室を娶る・後

しかし元就は一体どうして娘を気に入ってくれたというのか?そう元就に尋ねてみると、彼はこう答えました。

「お前たちは娘が子供であり、まだ女にはなっておらぬという。だが、娘は私と対面している間も、終始恥じらっていた。それは小用を我慢していたからである。子供であれば、気にせず厠へと飛んで行ったであろう。あの娘は、立派に女である」

「そして娘は辛抱が出来なくなりこのまま垂れ流すよりはと考えて、船から水へと飛び込んだのだ。これは咄嗟の機転から生まれた行動で、娘に才智が備わっている証であるだろう」

「何よりも心を打たれたのは、船に救い上げた際に娘は私に抱きついていたのだが恥じらうだけでなく、相手の着物を濡らしてしまった事を気にかけてもいた。あれは気立ての良い娘だ」

と、元就は至極冷静に答えたといいます。

因みにこの逸話には二通りの解釈があり、本当に娘は「立派に女で」「才智を秘めた」「気立ての良い娘」であり、周りが気がつかなかったそれを元就が見抜いてみせたという場合と、娘は本当に幼い童女だったのだけれど、毛利の今後を考えるとこの豪族との結束を強める必要があったので何でもない行動にも理由を当てはめてみせた元就の咄嗟の機転を褒める場合があります。

どちらにせよ、元就がロリコンだったという簡単な話ではなかったのだと流石毛利元就だなぁというオチがつくわけですね!