毛利元就と狐

毛利元就といえば大友宗麟に手紙で「毛利狐」と呼ばれた事で有名ですね。(別に褒められてはいませんが)

そんな元就には何と幼少期に狐とのとあるエピソードがあります。子供と動物が出てくると聞くと何だか字面が優しいですが、別に心温まるハートフルエピソードではないのであしからず。毛利にハートフルさとか誰も求めないって?

さてそれは元就がまだ松寿丸と呼ばれていた7歳の頃のお話です。松寿丸は可愛がって飼っていた白鶏を狐に殺されてしまいました。白鶏の敵を討つべく松寿丸は狐のあなぐらを探し、発見すると、松脂に火をつけて煙を出して燻べ殺そうとしました。それを見たのは母親代わりの大杉方、彼女は元就を咎めました。

「松寿丸、生き物をみだりに殺してはいけません」

成程確かにその通りです。しかしこれに幼い松寿丸はしっかりと答えました。

「もし家臣達が喧嘩をして、罪も無いのに殺された時に、その人を殺した罪人を罰しないことがありますでしょうか?白鶏も狐もそれと同じ。家来同様であるならば罪人を捨て置くことはできません」

まだ7歳とは思えないしっかりさんな松寿丸ですが、この賢さを井上一族に狙われてしまうのですがそれはまだちょっと先のお話です。