毛利家の雪合戦・老

さて我が子達の雪合戦の様子を見て、その子に向いている場所や才能を見極めた毛利元就。しかし毛利家といえば雪合戦でもう一つ別の逸話があります。

これは元春も隆景も成長して養子に行き、元就もまた歳を重ねていたある冬の日のことです。この日も特に寒く、雪が降ってきました。これを見た元就は立ち上がって大はしゃぎ。

「雪だ、雪が降ってきているぞ!とても心地よい!わしは年老いて歩くのにも不自由だからせめて座敷で雪合戦をしようではないか!誰か急いで雪をとってこい!」

なんと自分の年齢も考えずこんな事を言い出しました。近臣の者たちといえば「さては殿はいよいよ耄碌したのでは」と思いましたが、従わないわけにも行きません。彼らは大きな容器に雪を盛ってくると、元就自ら雪をとって玩び、若い侍たちに「雪合戦せよ。」と言いつけました。しかしこれには実は深い理由があったのです。

元就は雪合戦をすることによって若い者に寒さを身になれさせ、体を丈夫にすることを教えたかったと部下たちに伝えました。これこそ元就の健康法、戦国時代生まれにして75歳の長寿を全うした人物の精神的肉体的なアンチエイジングだったというわけです!

ただ単に雪合戦したかっただけじゃないのとは言ってはいけない

西の謀神・毛利元就。いつまでも気を若く持ち何事も率先してやるという気概の持ち主でした。