立花宗茂の婿養子入り1

さて当時高橋弥七郎と名乗っていた高橋紹運の息子・後の立花宗茂ですがその養子になった経緯も簡単なものではなかったのです。

高橋紹運と立花道雪、彼らは親子ほど年が離れていながらも熱い友情で結ばれており、深い交流がありました。そしてある日、道雪は紹運の元を訪れます。何の用であるのかと首をかしげる紹運に、道雪は宗茂を養子にくれないかと切り出します。これには紹運もびっくり。

紹運には息子が二人おり、この内の嫡男が宗茂です。つまり宗茂は紹運にとっても優秀で大切な跡取り息子です。如何に相手が道雪でその頼みとあっても、簡単にはいそうですかと渡す訳にはいきません。それだけは勘弁してくれと何度も断るも、道雪もまた必死に紹運に頼み込みました。道雪もまた、大友家を守るために立花家を断絶する訳にもいかず、その後継ぎとして宗茂に養子に来て欲しかったのでしょう。

この時道雪には娘・誾千代一人しか子がおらず、娘にするには惜しい器量といいながらも、やはり自分亡き後娘が一人で家を守るのは心配だったのかもしれません。道雪の頼みを最初こそ拒んでいた紹運ですが、その大友家への忠節を感じ取ったのか宗茂を養子に出す事を了承しました。

そして宗茂の養子入りの前に最後の宴が開かれます。そして紹運は息子を呼びました。