立花道雪の部下論

前回でも立花道雪という武将は優勝で忠義の将であっただけでなく、理想の上司たる人物だという逸話を紹介しましたが、今回はそんな道雪が常々言っていたという部下論に対しての逸話をご紹介しましょう。

「私は侍に臆病な者はいないと確信している。同時に手柄の立てられない、無能な者もいないと思っている。もしそういう者が居たならばそれはその当人の責任ではなく、その主人の
使い方が悪いためなのだ。部下の扱いが悪い主人を頼んだばかりに、手柄が立てられず臆病だ、無能だと呼ばれる侍がいるのは惜しい事である。なぜ私がこのような事が言えるかといえば、私の部下達は身分を問わず皆、手柄を立てないという事はないからである。もし他家において臆病という謗りを受けている者達は、可哀想な事だ。ぜひ私の元に参って、私の下で指導をしてみたい。仮に一度目は悪かったとしても、二度目には必ずや手柄を絶たせる事だろう。」

実際に道雪の配下の者達は道雪の言うように、手柄を立てない者はいないとまで言われていました。道雪公の部下への思いと、考えが伝わってくる逸話ですね。こんな人物の元で働けるからこそ、誰もがその思いに答えて手柄を上げようと奮戦していたのかもしれません。