立花道雪への感悦の使者4

迫りくる秋月勢を手勢の300人の少数精鋭で見事蹴散らしていく道雪。その快進撃は続き、見事仇敵秋月領内を難なく通り抜けて行きました。そして次に道雪達が入ったのは筑後の地、一部の一族が大友家に反旗を翻している問註所氏の城下が半里ほど続きます。ですここもまた容易く道雪達は通り抜け、牛島の大阪も超えると何事も無く黒木までたどり着きました。大友義統の周囲の者達がいくら道雪でも無理だろうと言った黒木到達を、難なくやり遂げてしまったのです。

さて道雪、すぐに田原親家(大友宗麟の息子・大友義統の弟)に面談して曰く、

「御旗竿をお預け頂きて、この道雪の老後に本望を遂げる事が出来ました。本来ならばお国元に参上した上で御礼を申し上げるべきなのでしょうが、私が今この土地を離れては方々の敵達がその力をつけてしまうと思い、ここまで罷り越し致しました。貴方様は御屋形様の御代官であり、御兄弟でありますので、お屋形様を拝み奉るのと同じ事と思っております。」

と丁重なお礼を申し上げました。

さて次の日の早朝には道雪達は黒木の城を出立するのですが、その際に黒木城の軍勢は問註所の城のある妙見獄を攻める事が決まっていました。この時点では道雪達は援軍できている訳ではないので、道雪は一刻も早く立花城に帰らなければならないのです。