粛清の件、息子隆景へ。(短いversion)

積年の恨みに加え、家中で専横、横領を繰り返す井上一派を粛清した毛利元就。彼はそのすぐ後に、小早川家の跡を継いだ三男・小早川隆景に対してこのような手紙を送っています。今回はその手紙の要所部分だけを、短くまとめて抜き出したものをご紹介します。

「その家の主人が家臣を殺す事は、手足を切るようなもので最悪の行為です。これ以上悪いことはないでしょう。一般的に家臣を殺すということは、その主人に器量がないために起こったことであり、器量のある主人は家臣を殺すような真似はしないものです。このことをよくよく、心得て置いてください。」

これが井上一派粛清に関してのことだということは隆景もは充分に知っていたでしょう。父・元就は自身の苦悩と自戒を篭めて、この手紙を息子に当てて書いたのです。折しもこの時、小早川家を継いだ隆景は家臣の統率がうまくいかず、粛清も視野に入れていたといいます。そんな息子を思って、「父親のようなことはしてくれるな、自分のようにはなるな」と手紙を書いたのかもしれませんね。

このような逸話を見る限りでは、何だか三男の隆景が一番元就に似ている気がします。嫡男、隆元は容姿も母親にのようですし、だったら間の元春と五龍は・・・うーん、吉川の血筋ですかね。

ともあれ次回は、「この手紙をさらに」詳しく見ていくことにしましょう。元就の手紙の冗長さが理解できるでしょう。