謀聖と山勘の策謀・1

さて再び旧城に戻ってきた尼子経久は国力の回復に努めます。が、まだ出雲国内には三沢、三刀屋、赤穴といった強力な国人達が揃っており、中々うまくは行きません。その上この内の三沢は嘗て自らを放浪生活にまで落とした人物であり、油断ならぬ人物でもあります。何とか彼らを従えたい経久。謀聖は策を巡らせ、配下の一人である山中勘充という者呼び出しました。この山中勘充、山中鹿之助と関係があるかどうかはやや不明です。残念!

「三沢は油断できぬ相手ではあるが、正面からまともにぶつかっても今の尼子家では勝ち目は薄いだろう。その為、三沢を策略で持って破ろうと思う。お前の知略、忠義を信頼してこの策を授けよう。必ずや成し遂げて欲しい」

「分かりました。必ずやその策略、成功させて見せましょうぞ!」

さて、それから暫くしない内に山中は(死罪になるという噂があった)同僚と口論を起こし、その同僚を切り殺してしまいます。そして主の怒りに触れる事を恐れたのかそのまま逐電。つてを使って三沢家に仕官を求めます。

が、この当時尼子家と三沢家は対立していますので三沢家も中々山中を雇おうとはしません。旧尼子家に仕えていた人物ですから当然です。

しかし、尼子家からとある噂が流れて来ます。