謀聖と山勘の策謀・4

山中勘充を待つ一行。しかし突如月山富田城の城門が開き、一千余りの兵達が鬨の声を上げて討って出てきたではありませんか。これに完全に油断をしていた三沢軍は混乱します。

「まさか山中、裏切ったのか!?」

不意打ちに兵の混乱もあり、三沢の兵達は逃走を開始します。しかしそこは精鋭の兵、散り散りにはならずに何とか固まっての撤退が開始されますが、そこに今度は背後からの尼子勢の攻撃が開始されました。流石にこれを見て山中勘充が裏切った事は明らか、決死の思いで抵抗して逃げのびようとするものの、暗闇で混乱を極めた一軍は抵抗虚しく尽く尼子兵に討たれていきました。この謀略で三沢勢は有力な家臣を何人も失ってしまい、その勢いをなくしていく事になります。しかもその後三沢領内には

「尼子経久は近日中に三沢を討伐するらしいぞ」

という噂まで流れてくる始末。これに三沢は遂に経久に膝を屈し、降伏の道を選びました。その後、経久は三澤の勢力を併合すると一気に国中に討って出て、三刀屋、赤穴といった有力国人を尽く幕下に従えます。尚、山中の母親妻云々の下りは演技であり、切られた同僚も死罪の者。山中勘充は見事、敵地にて埋伏の毒の役目を果たしたのです。

中国地方の山勘と謀聖による、埋伏の毒のお話。

知略謀略は中国地方のお家芸です☆