骨肉の争い

1523年。鏡山城合戦の直後に毛利家当主の毛利幸松丸が逝去しました。これにより毛利家の当主は不在になり、毛利家は混乱していました。しかし重臣らの推挙で幸松丸の後見人をしており、叔父であった毛利元就が毛利家家督を継ぐことになりました。しかし、これにいい顔をしない人物がいます。毛利家にとって主家にあたる尼子家の当主・謀聖と呼ばれた男、尼子経久です。彼は元就が油断ならない人物と見抜いており、何とか別の人物を毛利家の当主にすべく動きます。

尼子経久の画策により、亀井秀綱が毛利家の家督相続に介入し始めました。秀綱は毛利家臣の坂広秀・渡辺勝らと共に、元就の異母弟で優秀と名高かった相合元綱を担ぎ上げて元就への反乱を企てます。奇しくも元網にも元就の毛利相続にどこかで不満があったのでしょう。元綱は数名の有力な家臣と結託し、尼子や石見の高橋家と結んで元就に対する謀反を企図しはじめます。

それを察した元就は琵琶法師・勝一を元綱の元に「話し相手」として送り出しました。話し上手・琵琶上手の勝一は盲目の為警戒されずに元綱の居館・船山城に出入りし、元綱の謀反の計画を探り元就に伝える間諜としての役目を見事果たしていったのでした。