「羽」『柴』【秀】吉

さて、今回は前回の話で名前が出た三名の武将。丹羽長秀、柴田勝家、そして明智光秀についてのお話をしましょうか。この三名、織田家の重鎮という以外にも実は意外な繋がりがあるのです。

その繋がりである人物は、羽柴秀吉その人です。

この”羽柴秀吉”という名前と、この三人の名前を良く見比べてみましょう。何かに気づきましたか?そうです、同じ文字が名前に共通しているのですね。もちろんこれは、偶然ではありません。

その昔、羽柴秀吉は木下藤吉郎という名前でした。ですがある日藤吉郎は改名をしようと考えます。もしかしたら「木の下」では芽が出ないと考えたのかもしれませんね。そこで当時の織田家の有力家臣である三名から一文字ずつ拝命して丹羽長秀の「羽」、柴田勝家の「柴」、明智光秀の「秀」を貰って羽柴秀吉と名乗る事にしたのです。名前を拝命する事は珍しくないのですが、三文字も貰うところに秀吉の人間性が見え隠れするような気がします。図々しいっていうか…

しかし秀吉の子供たちはこう見ると、秀頼しかり、秀康しかり、光秀の「秀」の字を受け継いでいる事になりますね。(実は吉継という隠し子疑惑のある武将もいますが…)

それにどういう意味があったのかははかり知れませんが、武将の名前はこう見ていくと楽しいものもありますので、皆さんも名前の由来や文字を注意して見ていってみてください。もしかすると思わぬ発見があるかもしれませんよ。