鬼武蔵と神様の使い2

さて前回の続きです。とある街道の側の酒屋に神の化身が酒を買いに出た事により、とある淵の側の街道は「化け物が出る」という噂が立ってしまい、人の行き交いをなくしすっかり寂れてしまいました。その領地の領主である森長可はこの事を聞き悩みました。

いいえ、悩みませんでした。何故なら彼は鬼武蔵です。彼の答えは簡単でした。

鬼武蔵「殺せ」

おっそろしい判断ですが、鬼武蔵だから仕方ない

彼の家臣達により「恵土の華」の入った酒壷をエサにスッポンがおびき寄せられました。すると現れたのは見た事もないほど巨大なスッポンです。本来ならここで恐れおののくでしょうが、彼らは鬼武蔵の部下、神様より怖いものを知っている者達です。このスッポンに襲いかかり、その首めがけて刀を突き立てます。苦痛に呻きながらスッポンは淵へと沈み、それ以後、淵の水は血で真っ赤に染まりました。その後スッポンが退治され、街道は賑わいを取り戻しましたとさ。

鬼武蔵「これにて一件落着!」

そしてこの後、血で染まった淵は彼の名を取り武蔵が淵という血生臭い名で呼ばれるようになりましたとさ。めでたしめでたし。

鬼武蔵、ちゃんとお金を払って買い物に来ていた神様を殺害する、という昔話です。

 


2014年3月9日 鬼武蔵と神様の使い2 はコメントを受け付けていません。 新着