黒田官兵衛・若者を語る

 

さて、今回は黒田官兵衛が隠居して大分経ち、平和な太平の世である時語ったと言われる、若者についてのお話。

 

「誰とは言っている訳ではない。だけれど今の世の若い大名達が心を許して用心をしないのは、腰や肩を揉ませて調子のいいことを言う小姓が一人二人いるくらいのもので、その他は児小姓から家老に到るまで常にずっと傍に寄ってくれば警戒の目で見続けて、脇差の柄に手をかけんばかりの勢いで接しながら、相手が何かしてきても自分がぬかることはないぞ、と言いかねぬばかりの風情のせいなんだよ。どうして召し使っている者たちをそんなに恨みでもあるかのように接するのだろうかね?大名としては下々末々の者、百姓以下まで、長久あれかしと願うように接したいもんだ。今の世の若い連中の立ち振る舞いを見るとまるで、兵法修行して世を渡っている連中と見間違えそうだよ。俺はそういうのを見るたびに可笑しくって、馬鹿な事やっているなあと思うんんだ」

 

そんな黒田官兵衛による、近代の若者について、です。

平和な世の方が常に危険と隣り合わせのような感覚で生きていた、という事なのでしょうか。そう考えると何処か今の世につながる物悲しさを感じぜらるをえませんね。

2014年3月5日 黒田官兵衛・若者を語る はコメントを受け付けていません。 黒田官兵衛