相良義陽の決意

相良家当主・相良義陽は島津家に降伏します。しかしそれ故に親友・甲斐宗運が仕える阿蘇家と戦わなければならなくなります。早雲はともに不可侵の誓いを出した盟友であり親友、ですが島津家に従わなければ相良家は滅ぼされてしまうでしょう。

苦悩した義陽は悲痛な決意をして戦に臨みます。それは出陣し、盟友・甲斐宗運に討たれるというものでした。出陣の前に義陽は白木妙神社に向かいます。そして収めてあった宗運との不可侵の誓紙を焼き捨てて詫びると、神官に祝詞を上げさせました。

「今度の出陣は拠所なき儀にて、子孫長久の為に討ち死にをしにいくものである。どうか我が子孫が後世栄えますように・・・」

そして阿蘇方の堅志田城、甲佐城を攻略し宗運との決戦へと向かいました。

さて一方で甲斐宗運ですが、こちらは最初盟友である相良義陽の出陣を信じなかったそうです。ですが堅志田城からの報告でその報が真実であると悟ります。そして甲斐宗運はこのように述べました。

「これまでは阿蘇家が安泰だったのはひとえに義陽が島津を防いでいてくれたからである。だが敵同士となった今では、誓紙を破ることは是非もない。神罰により相良・阿蘇両家とも滅亡し、九州はやがて島津のものになるであろう。」

そして宗運もまた阿蘇神社の誓紙を神池に沈めさせて出陣します。ですが宗運が戦場で見たのは、信じられない光景でした。