龍造寺隆信、乱心

大友家の弱体化により、北九州での最大勢力と化した龍造寺家。ですが栄華を極めると人間何処かタガが外れてしまうものなのでしょうか、龍造寺家の当主・龍造寺隆信は美女をはべらして毎日のように宴を催し、すっかり堕落してしまいます。

しかもそれだけではなく、この頃の隆信の行動は残忍さを極めていました。敵対する者は本人のみならず一増苦労等皆殺しにし、自分へ反抗する者達へも容赦ない制裁を下し始めます。人質の幼い子供二人を磔にして殺したりなどの行動は、もはや常軌を逸脱していました。彼のあだ名である「肥前の熊」もこの残忍さから来ています。従兄弟で義弟に当たる鍋島直茂は何とかこの行動を改めて貰おうと何度も忠言を繰り返しましたが、残念ながらその言葉は既に隆信には届きませんでした。疎まれたのか直茂もまた、遠ざけられてしまいます。

隆信の行動にも、敵や味方に恐怖を与える事で反乱を抑えたり、降伏を促す効果もあるのですがこれはやりすぎでした。やり過ぎた統治は人心を離れさせてしまいます。それに気づく事無く非道な行為を繰り返す隆信。すっかり離れ切った家臣達の心。

この時既に龍造寺家の滅亡の足音は、すぐそこまで近づいてきていました。