名人久太郎・九州で

 

さて今回も名人久太郎シリーズ戦場編のひとつです。時代をちょっと進ませて秀吉の九州攻めの頃のお話です。名人久太郎こと堀秀政も秀吉配下の武将としてこの九州平定戦に加わっていました。その時の、ちょっと怖い?お話。

秀政が城攻めをしていた時の事である。城方の兵士が討って出てきた。この敵兵は五十名ほど生け捕りにされ、秀政の御前に引き出された。兵士達は敵兵である。みなこの時見せしめに処刑される事を覚悟していた。

だが秀政は敵兵達にこう言った。

「九州に来てから城攻めばかりしているが、攻めた城はどこも一日で落城してばかりである。その為自分は次々と休む暇もなく行軍しなければならず、大変きついのだ。そこでお前達に頼みたいのだが、このまま城に帰すので後三日は持ちこたえてはくれないだろうか?そうすれば自分達も動かずに済み、兵も馬も休む事が出来るのだ。頼むぞ」

そう言って兵士達を全員解放した。逃げ帰った兵士達はこの事を城に伝えた。この事は敵を震え上がらせ、とても戦って勝てる相手ではないと思ったのか城方は即座に降伏を申し出た。こうして無駄な労力も使わず、秀政はまた城をひとつ落としたのである。

うーむ、名人久太郎の知恵、ここに極まれりと言った逸話です。でももしかしたら堀秀政、本気で休みたかったのでは?なんて思わせる話でもありますねw

 


2014年3月7日 名人久太郎・九州で はコメントを受け付けていません。 新着