後継者・大内義隆

さて京で色々あったり外国で色々あったりしながらも大内家を盛り立てていった大内義興も最後には病に勝てなかったのか病死する事となります。享年52歳、その後継者は嫡男の大内義隆、当時彼は22歳でした。

室町以降の大内氏は家督争いの兄弟喧嘩が頻発していて当主が死ぬと内乱が恒例行事となっていたのですが、この義興から義隆への場合は例外といわんばかりに、家督継承はスムーズに行われました。しかし逆に、この穏便な政権委譲が義隆の文人大名化に拍車を掛けることになってしまうのです・・・。

さてここで大内義隆と言う人物を少しご紹介しましょう。義隆は大内義興と正室・内藤弘矩の娘の間に嫡男として生まれました。しかし生まれる直前に父・義興が明応の政変で将軍を追われた10代将軍義稙を奉じて上洛しています。この後、義興は長年京の都に逗留する事になってしまうので、義隆は長年父を知らず育っていってしまいます。

さて父親が戻ってきたのは義隆が10歳になった時。しかし長年父の薫陶を知らず、ぬくぬくと育ってしまった義隆は文弱な当主になってしまいます。

義興が京の都に逗留してしまった事で尼子家や毛利家が後に台頭してきてしまうのですが、何より息子の養育に自身が関われなかったのが大きいですね。人の家に一生懸命になって我が家を犠牲にしてしまった所は、何だか現代に少し通じる者があるかもしれません。