織田信忠と松姫のラブレター

今回は前回言ったように、織田信長の嫡男・織田信忠と、かの有名な武田信玄の娘松姫についてのエピソードをご紹介しましょう。

信忠と松姫は敵同士でしたが、織田家と武田家が同盟を結んだ時に同盟の証として夫婦になりました。ですが時は戦国、二人は形だけの夫婦であり、実際に一緒に暮らしていた訳ではありません。今でいう婚約者に近かった模様です。それでも二人は何通もの手紙のやり取りをして、お互いに思いを伝えあっていたようです。

ですが信玄の徳川領侵攻によりにより二つの家の同盟は破棄され、信玄死後に織田家は武田家に軍を進めます。しかもその時の総大将は信忠。松姫は何を思いながらその知らせを聞いたのでしょう。こうして戦国最強を謳われた武田家は終わりを迎えます。

その後、松姫は何とか生き延び北条家に保護されました。そこに届いたのは信忠からの手紙。松姫が生き延びている事を知った信忠は「毛利征伐が終わり次第、迎えに行きたい」という手紙を送ってきたのです。信忠は嫡男こそ産まれていましたが、まだ正室は持っていませんでした。終わっていた二人の恋は、お互いの中で続いていたのです。

ここで終われば、良かったのでしょう。ご存じこの直後、信忠は本能寺にて明智軍の襲撃を受けて命を落としました。この知らせを、松姫はまた、どんな思いで聞いたのでしょうね。その後は松姫は尼になり、一族や家臣らの菩提を弔い生きたようです。

戦国の世は、当然とはいえ辛い人生を生きた女性が多く、物悲しいですね。次回はまた歴史を追って、清州会議に移りましょう。では。


2014年2月24日 織田信忠と松姫のラブレター はコメントを受け付けていません。 新着