鬼武蔵と役人1

さて今回からは小牧長久手で討死してしまった鬼武蔵こと森長可がどのような人物であったのかいくつかの逸話をご紹介していきましょう。いくつか読めばきっと貴方も森長可に夢中になること請け合いの森長可、本能寺で死んだ事が有名な森乱丸のお兄さんですね。そんな森長可の逸話のほんの一部、森長可と役人シリーズはっじまっるよー。

その昔、まだ信長が元気で生存していた頃のお話です。信長は見事上洛を果たし、京の都に大名達を招集しました。まだこの頃の信長には敵が多く、今日の町は厳重な警備がされていました。入京する人間は関所で人改めをしてから入京が叶っていました。

その頃、森長可もまた入京しようと関所を潜る。

「じゃ、急いでからこれで」

何と長可、名乗りもせずにさっさとここを通過しようとする。もちろん役人達はこれを遮る。なぜならそれが彼らの仕事であり任務である。放り出せば自ら魔王を名乗るトップに怒られるどころでは済まないからである。だが長可、これに怒って馬上から役人達を切り殺した。

緊急事態発足。エマージェンシー。

関所は扉を封鎖して長可らを捕らえようとしたが、長可配下らによって関所に放火させられて長可は悠々と入京されてしまった。この事について信長は

「鬼武蔵だから仕方ない」

と、不問に付してしまったという。森長可、関所の役人を切って放火までするという話である。因みにこの時切られたのは味方である。