鬼武蔵と神様の使い3

さて、自領内に出てきたちゃんとお金を払って酒を買っていた神様を殺害しちゃった鬼武蔵こと森長可。時代は動いて彼にとっても別の人達にとっても運命の戦、小牧長久手の戦いの事である。その合戦より少し前のお話。

長可が陣を引いたのは小牧山の東南にある二ノ宮神社であった。だがそこの神社の神主が出てきて神主はこう言った。

「昔より我が神社の神は穢れを忌み嫌うので参拝するには精進潔斎を行なわねばなりません。ましてこのように人馬を押し込み神域を踏み荒らすのは神の気持ちを計り難く存じます。早々に陣場を替えて下さるようお願い申し上げます」

だがこれを聞いて驚く鬼武蔵ではない。彼は神主を罵り、神社に押し入ろうとした。神を神とも思わぬ所業に神主も恐れおののく。そして神前に向かって祈りを捧げた。すると何と何処からともなく巨大な大蛇が姿を現した。正にその神々しい姿こそその神社の神の化身である。流石の鬼武蔵もその姿に 驚かなかった。

もっと恐ろしい存在である鬼武蔵こと森長可。彼はその神の化身を捕まえて殺害しただけでは飽き足らず、その大蛇をその場にて捌き、生で食った。神殺しだけでなく神食いである。ゴットイーター此処にあり。

そもそも蛇は生食に適していない気がするが、それ以前の問題の森長可の逸話である。

 


2014年3月9日 鬼武蔵と神様の使い3 はコメントを受け付けていません。 新着